Salesforceの導入費用が丸わかり!3つのパターンの導入支援金額を大公開
こんにちは。
システム組立ちゃんねるを運営している、株式会社フライク代表取締役の大瀧です。
「Salesforceの導入を検討しているけど、費用ってどれくらいかかるんだろう」
「実際にSalesforceを導入しても効果はあるのかな?」
Salesforceを運用するにあたって、このような疑問はございませんか?
システムを新しく導入する際、本当に業務効率が改善できるのか、不安ですよね。
そこで今回は、Salesforceの導入費用について解説していきます。
Salesforceは「導入が難しい」と思われる方も多いかと思いますが、
業務改善で多くの実績があるツールであることは、間違いありません。
この記事を読むことで「案外、Salesforceを導入するのは手頃で、業務効率が上がる」ということをお伝えできたらと思います。 ぜひ、最後までご覧下さい。
- 「Salesforceを導入したいけどランニング費用・初期費用など導入にかかる費用を知りたい」
- 「Salesforceのプランってたくさんあるから分かりづらい。プラン別の料金が知りたい」
- 「Salesforceでどれくらい業務改善できるんだろう。導入事例が知りたい」
残念ながらSalesforceに限らずITツールを導入する・利用することが目的になっていて
「ツールを使って何かしらの課題を解決し、自身のゴールに一歩でも近づく」という本来の目的を見失ってしまっている企業様が多い現状も見受けられます。
そのようなお客様向けにSalesforceだけではなく業務改善やITツールのことを知りたいという方はぜひこちらの特設ページも御覧ください。
- 「これから社内のDXを進めたいが何から取り組めばいいか分からない」
- 自社に最適なシステムの利活用方法が見つからない
- 希望のシステムを用いて、どんなことができるのか知りたい
- 「デジタルビジネス」に挑戦するために何から行うべきか悩んでいる
ITツールやDXについて少しでもお悩みがあればお気軽にご相談ください。
わたしたちフライクは、システムを用いて「できない」を「できる」にする組立屋として課題解決、そしてDXを支援いたします。
もちろん、相談後のムリヤリな営業や当日の契約をせまることは絶対にありません。
- ITツールを導入しているが上手く活用出来ていない理由がわかる
- 導入までの流れや導入後何をすべきかわかる
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目次
Salesforceの導入にかかる総合計費用
Salesforce(セールスフォース)は、インターネット経由で提供されるクラウドサービスです。
パソコンにインストールするパッケージ型ソフトではなく、クラウド上でのサービスとなります。
つまり、インターネットが繋がる環境であれば、デバイスを問わず、サービスを利用することが可能です。
Salesforceはパッケージソフトと違い、大きく分けて3種類の費用がかかります。
- ライセンスの利用者数に応じて変動する費用
- 初期導入および追加機能構築におけるオリジナル機能開発費用
- 保守・メンテナンス・定着化にかかる費用
結論からお伝えすると初年度の費用として90万〜というのが、Salesforce導入の最低限かかる費用の相場感となります。
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
ライセンスの利用者数に応じて変動する費用
Salesforceは「1ユーザー1ライセンス」を使うことを前提に利用するサービスです。
月額費用は、大きく分けて3パターンあります。
- LightningPlatform 月額3,000円/人 or 月額12,000円/人
- SalesCloud 月額18,000円/人
- ServiceCloud 月額18,000円/人
それぞれの違いについては、2章で詳しくご説明いたします。
- Salesforceは1ユーザ1ライセンス必要
- 月額費用が発生する
- ライセンスのパターンが大きく分け3パターンある
初期導入および追加機能構築におけるオリジナル機能開発費用
Salesforceはクラウドのサービスということを前述いたしました。
ところで、私生活でもよく使われるサービスである「Facebook」「LINE」「Twitter」「Instagram」もクラウドのサービスですが、Salesforceと大きく違うところが「オリジナルに使い勝手をよく出来る」というところです。
例えば、家族4人ぐらいのあなたが、都内にマンションを買ったとしましょう!
おしゃれなエントランスに続く共用部は、住人全員が使える場なので、すぐに使えるような状態です。
しかしあなたの部屋はこれから家具・家電等を一から揃えていくことになります。
この考えこそが、Salesforceと同じなのです。
Salesforce(マンション)は買ったものの、あなたの理想的な使い勝手(間取り)になっていないので、これからオリジナルの画面や項目(家具・家電)を買っていく必要があります。
- Salesforceは契約して利用開始しても、使える機能はごく一部
- 必ず追加機能開発が必要
保守・メンテナンス・定着化にかかる費用
次に「保守・メンテナンス・定着化」についてです。
せっかくですので、マンションの例のままお話をしましょう。
マンションを購入して、その後も払い続ける大きな費用が「共益費」と「修繕費」です。
共益費は毎月管理人さんが掃除をしてくれたり、共用部の電球を替えてくれたりと毎月の維持・運営に欠かせない費用です。
一方、修繕費は経年劣化や新しい設備を作るときにマンションの住人で出し合っている積立金のようなものです。
では、Salesforceで言うとどの部分かというと、毎月使っていくときに少し項目を変えたい、ちょっとした機能を追加したいというリクエストにお答えするのが「保守費・メンテナンス費用」に当たります。
一方、もっと使い勝手を良くしたい、利用者の利便性を上げるために勉強会を定期的にしたり、一緒に使い方を考えたりしたいというのが「定着化費用」で、修繕費に当たります。
つまり、Salesforceは導入開始時だけでなく、その後のメンテナンスにも費用がかかるということです。
それもそのはずで、SalesforceはFacebookやLINEのような「できあがったツール」ではなく、完全オリジナルで自社の業務に合わせたシステムを0から作り上げることができるクラウドサービスだからです。
だからこそ、多くの企業がこの保守・メンテナンス・定着化に費用を払っているのです。
-
セールスフォースは定期メンテナンスを繰り返して、利用ユーザが日々の不満・不安を少しでも解消し業務が行いやすいようにしていく必要がある。
-
時には勉強会や使い方を抜本的に変更するような体制を取ることも必要
「Salesforceの導入にかかる総合計費用」まとめ
Salesforceは、大きく分けて3つの費用が発生します。
- ライセンスの利用者数に応じて変動する費用
- 初期導入および追加機能構築におけるオリジナル機能開発費用
- 保守・メンテナンス・定着化にかかる費用
毎月・毎年・不定期にかかる費用である一方で、世界17万社が利用しているサービスであることには、きちんと理由があります。
冒頭でもご紹介致しましたが、初年度のSalesforce導入の最低限かかる相場は90万円〜となっております。
少しでも安く利用をしてみたい、具体的な費用感をすぐにでも知りたいという方は、下記ブログをあわせてご覧ください。
▼特設ページはこちら
Salesforceの導入に必要不可欠なプロダクト別費用の違い
ここからは、細かいSalesforceのお話をし、具体的な金額をお伝えしていきたいと思います。
まず、避けては通れないSalesforceのランニング費用(1章でご説明した「ライセンスの利用者数に応じて変動する費用」です)の理解を深めていきましょう。
プロダクトとエディションの考え方
Salesforceは「プロダクト」と「エディション」を理解することから始まります。
わかりやすいように、ここではiPhoneで例えたいと思います。
iPhoneの端末はいろいろな種類があり、画面の大きさなど違いがあります。
例えば、現在発売されているもので言えば
- iPhone13 Pro
- iPhone13
- iPhoneSE
- iPhone12
などがあります。
この中からひとつ選ぶとして「iPhone13 Proを購入しよう」と思ったときに、次に考えるのが容量です。
- 128GB
- 256GB
- 512GB
- 1TB
これらの「端末ごとの違い」「容量」をSalesforceで考えていきます。
まず、前章でもご紹介したように、Salesforceのプロダクトは以下の大きく分けて以下の3種類です。
- LightningPlatform 月額3,000円/人 or 月額12,000円/人
- SalesCloud 月額18,000円/人
- ServiceCloud 月額18,000円/人
これはiPhoneでいうと端末ごとの違い(画面の大きさ、製品の違い)と同じような考え方になります。
プロダクト×エディションの選び方
次に、それぞれのプロダクトの違いを簡単にご説明いたします。
【Sales Cloudの機能について】
Sales Cloudは、顧客管理(CRM)全般の機能を基軸とした、商談・見積もり・注文・契約管理など、営業支援のためのセールスフォース社が提供するSaaS製品となります。
代表的な機能は【営業活動に関する情報を一元管理】と【営業プロセスを標準化・自動化】です。
【Service Cloudの機能について】
Service Cloudはコールセンター・カスタマーサポートといったお客さまサポート向けの商品です。ケースと呼ばれる問合せ管理では、オペレーターが適切に対応できるように支援するための「ナレッジ機能」や「コンソール」と呼ばれる複数機能が1ページに表示されるための機能など、豊富に備わっています。
代表的な機能は【カスタマーサポート業務の効率化】と【CTI連携やナレッジによって顧客満足度の向上を促す】です。
【Lightning Plattformの機能について】
Lightning Platformは、自社の業務に合わせた独自のアプリケーションを開発できるプラットフォームです。ExcelやKintoneといった安価なサービスと同様にランニングコストを抑えながらも自社オリジナルの管理項目や商品ラインナップに合わせてカスタマイズが可能です。Sales CloudやService Cloudの標準的な機能が不要である、もしくは最小の機能でSalesforceを使用してみたいという方には、Salesforce Platformのライセンスがおすすめです。
代表的な機能は【最小限の機能でのスモールスタート】と【カスタマイズに適した拡張性・柔軟性】です。
次に、エディションです。
エディションは大きく分けて4種類あります。
- Essentials
- Professional
- Enterprise
- Unlimited
これらは、iPhoneでいうと「容量」と同じような考え方になります。
プロダクト×エディションごとの違いは多岐に渡るため、詳細はSalesforce社のホームページでご確認いただきたいのですが、わかりやすく一枚でまとめたものがこちらです。
上記図の中で、初めて出てきた用語がありますので、簡単にご説明します。
●【WebサービスAPI】
WebサービスAPIは他システムと連携をするかどうかですが、セールスフォースを使いこなすのであればProfessional以上をオススメします。
HubspotやSansan、freee、MoneyForwardといったサービスとSalesforceを連携させるためには必須機能です。
●【カスタムアプリケーション/プロファイル・ページレイアウト/ロールと権限】
社内でページ・項目を人によって見せる・見せないを分けるかどうかの設定となります。
各部署や役職者によって表示・非表示を分けて使うのであればProfessional以上でないと全項目編集・参照可能もしくは自分の保有しているものしか見ることができません。
つまり、企業内で細かいセキュリティ設定をする際はこの機能は必須です。
●【レコードタイプ】
複数商材を扱う企業の場合、商材や商品によって管理項目が異なります。そこで、このレコードタイプを使って、商材・商品ごとに管理項目を変更する機能がレコードタイプとなります。
企業がシステムとしてセキュリティを担保し、情報を然るべき管理体制で扱っていくことを考えると、Enerprise以上のプランを選ぶことを強くおすすめします。
また、Salesforce環境は1エディションである必要があるため、ユーザーによって使い分けることができません。
-
1環境1エディション。混合は不可能
-
利便性を考え、迷わずEnerpriseEditon以上を選ぶ
「プロダクト×エディションのどれを選べばいいか?」をより詳しく知りたいという方は、
下記のブログも合わせてご覧くださいませ。
(下記ブログの第5章「セールスフォースのライセンスと料金」参照)
SalesCloud・ServiceCloud・Platformの基本機能を押さえる
次に、Salesforceの基本機能を押さえたいと思います。
Salesforceの基本機能は、下記の10機能です。
①顧客管理(企業情報、担当者情報)
企業の情報や担当者の情報を管理します。カスタマイズで企業固有の項目を追加して利用が可能です。
②見込み客管理
見込み顧客の情報を管理します。また、マーケティング・オートメーションと同期すれば、オンライン上の動線を把握し、然るべきタイミングで適切な商材のご提案が可能になります。
③ Webからの新規問い合わせ管理
Webサイトのフォームから入力された情報をセールスフォースに直接登録する機能です。上述の見込み客管理やマーケティング・オートメーションと併用することで、抜け漏れのない新規問合せ管理が可能です。
④ 商談・案件情報
過去に完了した案件や現在進行中の商談・案件情報を確認可能です。案件の過程(プロセス)も企業特有の過程(プロセス)を組み、必須項目などもカスタマイズが可能なため、営業チームの底上げやノウハウの継承が可能となります
⑤ 商品マスターの管理
案件や見積書などに表示する商品情報や価格表のマスター管理が可能です。また、在庫管理機能を追加することで商品マスターと在庫管理を合わせて管理が可能となります。
⑥ 契約管理
販売契約、サービス保守契約など案件情報で管理していた内容と紐付けて契約管理が可能です。
⑦ 問い合わせ管理
お客様からのお問い合わせを登録し、担当オペレーターの割当や問題の解決までのプロセスを管理します。
⑧ Web・電子メールからの問い合わせ受付
Webサイトのフォームやメールからのお客様問い合わせをケースとして登録する機能です。
⑨ 承認とワークフロー
お客様業務におけるビジネスプロセスを自動化します。見積承認、経費申請、勤怠管理、
購買申請などに企業オリジナルのワークフローを設定可能です。
⑩ レポート・ダッシュボード
基本機能で記載したすべてのデータを横断的に表示可能なレポート・ダッシュボードがあります。
ライセンスによっては、基本機能がついていないものもあります。
詳しく見ていきましょう。
下図の通り、SalesCloudとServiceCloudには標準機能がついていますが、Platformにはついていません。
Platformで「△」になっている機能を、個社ごとにオリジナルで開発することはできますが、クラウドの恩恵を受けられなくなる可能性が高くなるため、あまりおすすめしません。
Salesforceは年3回の機能追加を繰り返し、機能を拡充していっております。
個別に開発してしまった場合、機能開発は自社で実施していく必要があるため、Salesforce基本機能は個別開発せずにSalesCloud・ServerCloudを使うことをおすすめします。
一方で「SalesCloudとServiceCloudは機能的に似ていそうだけど、どう違うの?」という疑問が湧いて来るかと思います。
簡単にお伝えしますと「利用ユーザ部門」が異なります。
SalesCloudは主に営業部門、ServiceCloudはサポート・コールセンターに特化した機能です。
ライセンスについてもっと詳しく知りたい、疑問を解消したいということでしたらこちらのブログも合わせてご覧ください。
SalesCloud・ServiceCloud・Platformライセンスごとの導入費用
ここからは、「Enerprise Editon」を選んだことを想定し、導入費用とオススメユーザーについて言及していきます。
1. Sales Cloudの導入費用とオススメユーザー
SalesCloudをオススメしたいユーザーは、スタートアップやSaaS企業といったSalesforceと同じような商材を扱う企業様です。
TheModelのような組織体制を創りたい企業に特化しているので、フライクでは特にオススメしております。
以下のような、SalesCloudを使った営業組織改革を想定している企業さま向けに導入費用を記載します。
30名のマーケ×営業×CS組織
【構築機能】
・Web上の問い合わせフォームとの連動し、見込み顧客情報の一元化
・企業情報・企業担当者情報の管理
・3商材のプロダクトごとの商談(案件管理)
・3商材のプロダクトにおける契約更新管理
・既存顧客からの問合せ
・メール・電話・会議等の活動報告
【ランニング費用】
月額18,000円×30名×12ヶ月=648万円(年間)
【初期導入費用】 400万円〜
【保守・メンテナンス・定着化支援】
・保守・メンテナンス費用:年間100万円〜
・定着化支援:年間360万円〜
参考:【動画で学ぶ】第一回マーケティングオートメーション〜購買行動とMAを正しく理解する〜
2. Service Cloudの導入費用とオススメユーザー
ServiceCloudをおすすめしたいユーザーは、コールセンターやカスタマサポートセンターを運営するような、常時稼働する席数が6以上の組織(企業)です。
5未満ですと、ServiceCloudではなく安価なサービス(Kintone/Notion/エクセル)で十分です。
以下のような企業さまで、ServiceCloudを使ったコールセンター・カスタマサポートセンターでの運用開始を想定した導入費用を記載します。
【利用部門】
10名のカスタマサポートセンター
【構築機能】
・Web上の問い合わせフォームとの連動し、見込み顧客情報の一元化
・企業情報・企業担当者情報の管理
・CTI連携(お客様から受電があったらSalesforce画面が立ち上がる)
・既存顧客からの問合せ
・メール・電話・会議等の活動報告
【ランニング費用】
月額18,000円×10名×12ヶ月=216万円(年間)
【初期導入費用】
300万円〜
【保守・メンテナンス・定着化支援】
保守・メンテナンス費用:年間100万円〜
3. Platformの導入費用とオススメユーザー
Platformをおすすめしたいユーザーは、SalesCloudやServiceCloudで搭載されている標準機能を使わず、安価にクラウドの業務アプリケーションを使いたい方です。
以下のような企業さまで、Platformを使った業務アプリケーションを構築することを想定した導入費用を記載します。
【利用部門】
卸向けの受発注担当5名
【構築機能】
・企業情報・企業担当者情報の管理
・商品マスター
・受注請書・発注書作成機能
【ランニング費用】
月額12,000円×1名(管理者)×12ヶ月+月額3,000円×4名×12ヶ月=28.8万円(年間)
【初期導入費用】
150万円〜
【保守・メンテナンス・定着化支援】
保守・メンテナンス費用:20万円(2ヶ月)
「Salesforceの導入に必要な不可欠なプロダクト別費用の違いまとめ
SalesCloud・ServiceCloud・Platformライセンスは、利用用途によって作り込める開発機能が異なります。
安易にライセンスやランニング費用だけで選ぶのではなく、自社が使いたい用途や人数によって最も良いパターンの構成を選ぶことが重要です。
▼併せて見たい動画
Salesforceの使い勝手が向上するAppExchangeとは
さて、ここで少し一息入れましょう。
ここまでご覧いただいた方は、意外とSalesforceの導入費用が高くてびっくりした!
という方もいらっしゃると思います。
私はよくお客さまに、
「Salesforceを導入する際は人件費一人分と同等の金額を予算取りしてください」
とお伝えしております。
「そんな大金を使ってまで導入する価値はあるの?」と思うかもしれませんが、
弊社ではSalesforceがないと業務・ビジネスができないくらい使い倒しております。
その結果がこちらです。
Salesforceを使うことを前提に業務を作り込んでいるので、1名あたり月額18,000円以上の価値があるサービスといっても過言ではありません。
それをさせてくれているのが「AppExchange」というSalesforceのパートナーが出しているツールです。
iPhoneでいうところの「AppStore」のようなものです。
例えば、iPhoneという端末は同じなのに、友人と比べるとホーム画面にインストールしているアプリが全く異なったりしませんか?
それと同じ状況がビジネスツールでもあるSalesforceでも同じ環境を作れます。
ぜひ「AppExchange」から自社にあったサービスをダウンロードしてみてください。
弊社のSalesforce環境をより詳しく見てみたい!とのことでしたら、下記ブログも合わせてご覧くださいませ。
スモールでスタートする機能別Salesforce導入費用
さて、本ブログの2章で「SalesCloud・ServiceCloud・Platformライセンスごとの導入費用」についてご説明しましたが、年間で1000万円もかかるSalesforceというシステムを「はじめてのITツール」として選択できない企業は多いと思います(日本の99.7%は中小企業ですのでなおさらです)。
弊社(フライク)でも、はじめからすべての機能を構築したわけではなく、創業から3年かけて少しずつ機能を追加していったからこそ、今の状態があります。
そこで、本章では「スモールスタートをすること」を前提に、ミニマムなセールスフォースを作ることを前提に、お話を展開していきたいと思います。
CRM機能(顧客管理+ダッシュボード)を実施したときの目安金額:90万円(初年度)
企業に欠かせられない「顧客管理」。
「いつ、どこで、誰が、どういった商品を購入したか?」を管理する基本的な機能となります。
多くの企業が、エクセルや簡易的なシステムを使って管理されているかと思いますが、
Salesforceで構築する場合、以下のような機能を作ることになります。
【構築機能】
・顧客管理機能
- 企業情報(30項目)
- 企業担当者情報(20項目)
- 未契約・契約情報管理(1契約タイプ・30項目)まで
・ダッシュボード(1ダッシュボード/6グラフまで)
・データ移行支援
【ランニング費用】
月額12,000円×1名(管理者)×12ヶ月+月額3,000円×4名×12ヶ月=28.8万円(年間)
【初期導入費用】
40万円〜
【保守・メンテナンス・定着化支援】
保守・メンテナンス費用:20万円(2ヶ月)
CRM+SFA機能(顧客管理+案件管理+ダッシュボード)を導入したときの目安金額:150万円
次に、Salesforce社が提唱するTheModelのような、
マーケティング/インサイドセールス/フィールドセールス/カスタマーサクセスのような組織体制を作っていない中小企業を想定した場合について考えていきます。
先述した「CRM機能(顧客管理+ダッシュボード)」に加え、営業がお客さまからの問い合わせ・相談に対して、Salesforceで進捗確認をすることを想定します。
【構築機能】
・4−1のCRM機能(顧客管理+ダッシュボード)
・案件・相談管理
【ランニング費用】
月額12,000円×1名(管理者)×12ヶ月+月額3,000円×4名×12ヶ月=28.8万円(年間)
【初期導入費用】
100万円〜
【保守・メンテナンス・定着化支援】
保守・メンテナンス費用:20万円(2ヶ月)
CRM+SFA+クラウドストレージ(Box)を導入したときの目安金額:217万円
4−2でご紹介した機能に加え、お客様に提示する提案する資料や見積書、契約書、請求書を一元管理したいというリクエストも多くいただきます。
そこでクラウド上のストレージ機能も兼ね備えたBoxを、Salesforceと連動したときの費用をお話したいと思います。
【構築機能】
・4−2のCRM+SFA機能(顧客管理+案件管理+ダッシュボード)
・顧客管理に紐付けたbox
・Boxにおける雛形フォルダの自動生成機能[6]
【ランニング費用】
・セールスフォース
月額12,000円×1名(管理者)×12ヶ月+月額3,000円×4名×12ヶ月=28.8万円(年間)
・Box
月額3,000円×5名×12ヶ月=18万円
【初期導入費用】
150万円〜
【保守・メンテナンス・定着化支援】
保守・メンテナンス費用:20万円(2ヶ月)
Boxについて詳しく知りたい方はこちらも合わせてご覧ください。
CRM+SFA+会計機能を導入したときの目安金額:612万円
4−3の機能まではどちらかと言えば営業寄りの利用部門でしたが、会社全体で考えると忘れてはいけないのがバックオフィスのメンバーです。
バックオフィスのメンバーは、どうしても間接部門ということでシステムの投資が遅れがちな部門ですが、会社の利益を残すという観点でも非常におすすめのツールが「Salesforce×freee」連携です。
【構築機能】
・4−3のCRM+SFA機能(顧客管理+案件管理+ダッシュボード)
・見積書・発注書・請求書のPDF生成&boxに自動補完機能
・請求書送付機能
・freee会計への仕訳登録&債権管理登録
【ランニング費用】
・セールスフォース
月額12,000円×1名(管理者)×12ヶ月+月額3,000円×6名×12ヶ月=36万円(年間)
・Box
月額3,000円×5名×12ヶ月=18万円
・freee
月額39,800円×1環境×12ヶ月=477,600円
【初期導入費用】
450万円〜
【保守・メンテナンス・定着化支援】
保守・メンテナンス費用:60万円(3ヶ月)
Salesforceをバックオフィスメンバーまで導入してしまうと「ランニングコストが高くなるのでは?」と思われがちですが、そうしないとアナログ・紙がどうしても多くなり、二重三重入力が多くなってしまうのがバックオフィス業務です。
この領域まで踏み込んでSalesforceを利用すると、適材適所・適切なメンバー数での人材配置も可能になります。
詳しくは下記ブログをご参照ください。
Salesforceを導入するときに重要な手順
ここまでSalesforceの導入費用について詳しくお話をいたしましたが、
弊社(フライク)がSalesforceのご相談を受けて、すぐにSalesforceの導入をご提案することはありません。
例えるなら「新築の戸建て一軒家を買いたいけど相談に乗ってもらえますか?」
という状態で「5,000万円です」と、相手方の状況を知らずにお返事をすることはないのと同じです。
家づくりに例えるなら、まずは
- なぜ買いたいと思ったのか?今の家では不十分と考える理由
- 将来の家族構成、使い方、生活スタイル
- 設計書・図面作成
- 家造り
- 現地確認&微調整
というのが、順当な順番だと思います。
そこで、弊社はSalesforceの導入相談をされた際、下記のアプローチでヒヤリングしております。
- ステップ① システム導入のことを一回忘れる
- ステップ② 自社の業務フローを徹底的に洗い出す
- ステップ③ 理想的な状態・状況を考える
Salesforceやその他のITツールに関して、無料相談も実施しています。
気になった方は、ぜひ「ぽちっ」とボタンを押して無料相談をご予約ください!
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では、それぞれのステップの詳細を見ていきましょう。
ステップ① システム導入のことを一度忘れる!
ITツールメーカーやシステム会社の提案内容は、そのメーカーの置かれている立場から 「自社が提案可能なITツールの販売」にどうしても話が及びがちです。
ですが、弊社では「システムのことは一回忘れる」ことをご相談いただくお客様全てにお伝えしています。
なぜかと言うと、企業が取り組むのは「ITツール」の導入ではないからです。
企業が最も大変なのは導入したITツールを自社メンバーが徹底的に使いこなし、ITツールにかかった費用の3倍以上は効果を出すことだと思っております。
そのためには、まず 「どのITツールがいいかな?」「どのシステムなら目の前の課題を解決してくれるかな?」といった先入観や思い込みを、皆様に一旦忘れて頂く必要があります。
すでにSalesforceを導入したい!と決めている企業さまでも
「なぜセールスフォースを筆頭に考えているのですが?」
「導入した後、どのような状態になるためにSalesforceが必要とお考えですか?」
とお伺いすると、返答がない状態が99.9%で、限りなく100%に近いケースが多いです。
ですので「すぐにSalesforceは導入できないのか…」と悲観的にならず、この状態をなくすためのアプローチ手法と捉えてください。
弊社からSalesforceを導入頂いたお客さまの特設ページと、本音をお話している動画もありますので、ぜひ合わせてご覧ください。
ステップ② 自社の業務フローを徹底的に洗い出す!
ITシステムを導入する際、陥りやすい失敗のポイントに
「すぐに解決したい課題だけに囚われる」ということがあります。
はっきり申し上げますと、その「すぐに解決したい課題」が「IT導入のために必要な本質的な課題」であることは非常に少ないです。
弊社では、そのようなシステム導入のことを「絆創膏型システム」と名付けております。
他にも処方薬型、漢方薬型があり、それぞれこのような定義をしております。
自社の業務フローを徹底的に洗い出すことなく、目の前の課題に対してのみの解決策は、
いわば「簡易的に絆創膏を貼るようなシステム」になってしまいます。
自社の課題を洗い出すには、 まずその課題がどこにあり、その課題を解決するための方法を考えることからスタートします。
上記システムの定義に関しましては、こちらの動画もご覧ください。
ステップ③ 理想的な状態・状況を考える
最も大切なのが、企業が掲げる「ビジョン・ミッション」と、
「それらを実現することができていない現状とのギャップを埋めるために何が必要であるか?」を考えることです。
「As is To be」や「ギャップ分析」といった呼び方もします。
そして、この状況を考えることが、前述の「漢方薬型システム」です。
そもそも「システムを導入する際に【ビジョン・ミッション】は必要ないのでは?」と思われるかもしれません。
確かに直接的には関係がありません。
しかし、システム導入、そしてDXまで持っていくためには非常に困難な道のりが待っております。
その際に企業内部はもちろん、長い道のりまで関わるすべてのプロジェクトメンバーの共通認識が、 導入企業の「ビジョン・ミッション」となります。
「今やっている変革ってなんのためだっけ?」となったときに、 このビジョンやミッションに紐づくものであると最初に結論づけることが、 多くの人を巻き込み、進み、DX導入の一つの道筋になります。
「Salesforceを導入するときに重要な手順」まとめ
Salesforceの導入を検討する際に、費用感の算出も大切ですが、システムを導入したその先にどんな未来が待っているか?を想像し、それに向き合うことが非常に重要です。
そのためにも傷口を塞ぐための絆創膏型システム導入ではなく、企業のあるべき姿から逆算してシステムを導入するための以下の3ステップでシステムを導入してみてはいかがでしょう。
- ステップ① システム導入のことを一回忘れる
- ステップ② 自社の業務フローを徹底的に洗い出す
- ステップ③ 理想的な状態・状況を考える
ここまでの流れで「Salesforceやシステムを導入してみたいけど、自社だけでは難しそう」「ちょっとだけ相談したい」という方は、ぜひ下記リンクよりお気軽にご相談ください。
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まとめ:Salesforceの導入費用を抑えて効率よく業務を改善しよう
第1章〜第5章まで、たくさんの情報をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
Salesforceのプロダクトは、大きく分けて3パターンあり、エディションは4パターンあります。
つまり最低でも12パターンの選択があるということです。
こちらのページでSalesforceのエディションとプロダクトをまとめておりますのでぜひご参照ください。
また、Salesforceの基本的な使い方やSalesforce導入メリットもまとめております。
もし、このブログを見ている企業さまで
「Salesforceを導入してみたいけど、失敗したくないからSalesforceに長けているフライクに話をきいてみたい」
「スモールでスタートをしてみたい」
「システムを武器に変革したい!」
とお考えのようでしたら、ぜひフライクまでご連絡くださいませ。
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また、SalesforceやBox、freeeといった他のITツールについても知りたいという方は
「システムスタータープログラム」の特設ページもご覧ください。
必ずお役に立てるコンテンツが見つかります。
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本ブログやITツールについてのお問合せもお待ちしております。
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